現状を抜け出す意外な切札

システム保守の常駐エンジニアの仕事は給料的に魅力あるので、ついついソフト会社としては会社の安定した存続のために主な仕事として取り込んでしまいがちですが、本当にそれで安定しているのでしょうか?常駐エンジニアの派遣業だけの会社は見かけ給料がそこそこ良いし、会社としても大手IT会社が仕事を発注してくれる限り赤字になることもありません。

ですが実は会社としてはポテンシャルがありません。プログラム技術の入り口であるHTML、Javascriptだけをとってもめまぐるしく変わり続けているため、システムの主力言語であるJavaが変わらないはずがありません。自社開発をしないことで会社の中は、派遣先の既存の古いプロジェクトの特定環境しか触れることが出来ないのです。

まして会社の中の2~3人単位で派遣先が異なり、月曜日から金曜日まで朝から晩までお互いが離れ離れであり社内で飲み会はしても技術的なコミュニケーションをする機会はほとんど皆無です。むしろ自社開発をしないと何が一番ダメかと言うと、主要仕事先の保守が技量不足でそもそも太刀打ち出来なくなることです。

というのは自分たちは昔のまま取り残されていても、派遣常駐先のシステムへのサイバー攻撃する技術は年々進化して行くからです。今現在の採用体制は学歴軽視、未経験よりは実務経験至上主義だが、近いうちにその仕組みはもう破綻するでしょう。IT技術の仕様上未経験ポテンシャル採用をせざるを得ません。それは会社幹部の人も気がついていない訳ではないのですが、現状を抜け出すには既存の従業員ではなく、新採用した人にすがるしかないと思っているようです。